2014年4月19日土曜日

見えていなかったものが見えてくる?! 「標的の村」

今日(4/19)は、利用者Mさんと恩納村まで出かけ、

映画「標的の村」を鑑賞してきました。

「標的の村」は、県内はもとより県外・国外でも上映されておりますが、

今回は、恩納村で上映されるという情報を聞きつけ出かけた次第である。

私自身は、既に1度は鑑賞しているのですが、

名護市辺野古のご出身であるMさんにも観てもらいたいと思い、お誘いしました。

普天間基地の移設については、キッパリ「NO」と言うMさん。

そのMさんの「NO」という思いを幾らかでも共有できればと、お誘いしたのが一番の動機。

何度見ても悔し涙が出てきました。

何故、ウチナーンチュ同志で争わないといけないのか!? ということです。

同じウチナーンチュ。

どこかが「変<ヘン>」なのである。

元を辿ればもしかして同じグァンス<元祖>、ウヤファーフジ<親・先祖>かもしれません・・・!?

そのグァンス、ウヤファーフジがあの光景を見たらどんなに悲しむであろう。

(既に、後世<グソー>、天国で私以上に号泣しているのでは!?)

今回は、上映会終了後にウチナーの唄者・古謝美佐子さんが「語り」と「歌」でゲスト出演。

古謝さん流の"ウチナーを知らない人たち"への伝え方を観ることができました。

ウチナーの苦難の歴史やウヤファーフジから伝えてきた子・孫への思い。

そして、何より大切なウチナーについて、

古謝さんの「語り」と「歌」を通してあらためて観ることができました。

今日の上映会、

「標的の村」からは、

今のウチナーが抱える"苦悩"を観ることができ、

古謝美佐子さんの「語り」と「歌」からは、

昔(近代)からウチナーが抱える"苦悩"を観ることができたような思いがしました。

ひとりでも多くのウチナーンチュが、この「標的の村」を観て、

どこか「変<ヘン>」

だということを感じ取れたらな~、という思いでMさんと私、上映会場を後にしました。
 
▲古謝美佐子さん(左)と
利用者Mさん(右)のツーショット
(写真を画像処理)

-------------今後の上映会情報--------------

① 名桜大学 / 名護市 / 5月中旬予定 / 主催:学生たち
② 東村(詳細不明) / 6月中旬予定 / 主催:????
③ その他 / 左記ウェブページをクリック http://www.hyoteki.com/jyouei/

2014年4月13日日曜日

第7回平和の礎刻銘者追悼清明祭

 
 
4月12日、糸満市摩文仁の平和祈念堂において
 
第7回平和の礎刻銘者追悼清明祭が行われ、
 
美和ケアセンターも利用者4名、スタッフ2名で参加してきました。
 
沖縄戦没者の遺族ら約250名の方々と共に、
 
平和の願いと恩恵の念を込めて折り鶴を平和祈念像の前に供え、
 
手を合わせることができました。
 
平和祈念堂へ入る前に、私たちは平和の礎へ行き、
 
ご自身の出身地や遺族の名前が刻まれている碑の前に立ち、一つひとつ確認しました。
 
平和の礎に刻まれた市町村ごと、字ごとに並ぶ刻銘を見、
 
そして、平和の礎全体を見回して思わずこぼれた言葉が、
 
「うっさなー あんばーなー! (こんなに あるのー!)」 という言葉でした。
 
沖縄戦では、24万1千人余の命が失われております。
 
その失われた命の数、礎を前にして初めて実感できた瞬間ではなかったかと思います。
 
現在、美和ケアセンターを利用されている利用者のほとんどが、
 
この悲惨で壮絶な時代を体験し、乗り越えてきた方々です。
 
戦後、振り返ることなく、生きることだけで一生懸命であった世代。
 
今回、利用者とともに参加した清明祭。
 
わずかな時間ではありましたが、戦没者への恩恵の念と
 
そして、いっしょに参加した美和ケアセンターの利用者へ
 
同じウチナーンチュとして感謝をあらためて感じたひと時でした。


▲ 平和祈念資料館前にて
 

2014年4月11日金曜日

美和の菜園はハートがいっぱい

美和ケアセンターの敷地の一角にはちっとした菜園があります。

スタッフが毎日、水をやり、大切に育てております。

ピーマン、ゴーヤー、サツマイモ、そして最近脚光浴びているカンダバー。

カンダバーなんて、昔ん人であれば「懐かしいねー!」と言う人も多いのでは。

▲陽射しを浴びてすくすく育ったカンダバー
昔は、食卓によくカンダバージューシーやカンダバーの入ったみそ汁が出ていたものです。

でも、このカンダバー、再び脚光を集めているというのです。

その栄養価の高さと調理のしやすさが脚光を集めている要因。

ポリフェノールやビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、

そして、長い茎には食物繊維も豊富に。

まさに、「島やさい」の代表選手である。

さて、菜園に青々となっているカンダバー。

「カンダバーを使った献立があるとい~な~」と、栄養士にお願いしたところ

さっそく厨房の調理スタッフと相談。

おじー・おばー達のためにメニューに入れてくれるとのこと。

厨房スタッフの皆さんの早速の対応には「感謝」です。

おじー・おばー達、喜んでくれるとい~な~。

昔の古き良き沖縄を、輝いていたビンボー生活のあの頃? を思い出してくれたらい~な~。

カンダバーで「回想法」。なんてことになってくれたら、なおい~な~。



 知ってましたか。カンダバーって葉っぱが、ハートの形をしていること。

そうなんです。美和ケアセンターの菜園は、今、この「愛」で溢れています。

その「愛」、少しでも分けてあげられたらい~な~。